逆にAI、バーガーキングのAIによるCM制作

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概要

2018年10月1日放送開始かつ米国での事例。参考記事はこちら(英語)
バーガーキングの新商品プロモーションに、“artificial intelligence(人工知能)”によるTVCMが採用されました。実験的プロジェクト「Agency of Robot(AOR)」の成果だそうです。
ちなみに、通常AORといえばAgency of Record、広告主からの指定広告代理店を指します。

広告クリエイティブ領域のAI活用といえば、コピーライティング(電通のAICOを筆頭に、サイバーエージェントのAI Labなどが追従)やバナー/TD作成(ADVANCED CREATIVE MAKERやAI TDなど。プラットフォーマー系ではGoogleの自動提案なども)で既に実装中ですが、CMをゼロから、という事例は珍しいです。
仮にそれが、作られた映像にテキストを付与する、というものであっても!

バーガーキングは高度なパターン認識能力をもつニューラルネットワークを訓練するために、数千ものファストフードのCMと広告のレポートを読み込ませ、実験的にAIにCMを作らせました。
・・動画をご覧いただければわかるのですが、この説明要るのかな?という出来です。

話題化すれば勝ち、という意味で、成功を収めたプロモーション事例です。
ぜひ動画をご覧ください。逆にAIです。

動画/TVCM

Burger King | Math Chicken Tender +++

Gender reveal: Bad.
Tender reveal: Yum.
It is a boy bird with crispy chicken, tenders from Burger King.
Like a lavender but minus one.
Math is tasty.
Tender plus sauce equals romantic dinner.
Eat the math.
Pick two of these for six money bucks.
BK logo appears.

柔らかいお肉+ソース=ロマンティックディナー(恋人で食べるような甘い空間の夕飯)
この数式を召し上がれ

・・お洒落じゃないですか。

Burger King | Chicken Sandwich Crossing Encouraged

The chicken crossed the road to become a sandwich
Burger King encouragmed the chicken
Made with white meat chicken
Bit of lettuce for you to sleep on
Bit of mayonnaise for extra sleep
The chicken sandwich from Burger King
Tastes like Bird.
BK logo appears

有名なジョーク、鶏はどうして道を横切ったの?から始まる動画です。
ちなみにこのジョーク、面白い答えを期待して投げかけてきた人に肩透かしを食らわせるやつです
大喜利を、小ボケで返す感じです。
有名な返しは、”反対側に行きたかったからさ”みたいなやつです。

サンドウィッチになるために道を渡ったそうです。なんでだよ感が半端ない!
レタスとマヨネーズで快眠を・・まではいいのですが、”まるで鳥のような味だ”なんて言われてしまうと、お前鳥だろ感がじわじわきます。

Burger King | Chicken Fries beat Potato loser

Is it bird Is it plane
It was bird
Now it’s chicken fries
Burger King logo’s chicken is the new potato
We are not sorry
The potato deserved this
Chicken fries from Burger King
Forget the potato
Burger King logo appears

鳥だった、今はチキンフライだ
ともすれば食欲減衰につながる表現が許されるのはAIが作った(ことになっているだけかもしれない)から!

バーガーキングのチキンは新時代の/新種のポテトだ!ポテトのことは忘れろ!
じわじわきませんか?

Burger King | Whopper Mansion Title

The Whopper is back It never left but it’s back
Flame-grilled, just like you
With vegetables, fresh and flying, just like you
The Whopper lives in a bun mansion, just like you
Order yourself today
Burger King, have it your Uruguay
BK logo appears

Just Like You
柴咲コウを彷彿とさせますが、何を暗示しているのやらです。

マンションに住んでるよ、君と一緒だね。はまだいいとして
君と同じく、みずみずしくて躍動感のある野菜だ、なんてもうどうしていいのやら。
誰か食べてくれるのでしょうか(錯乱

真似したいこと

記憶に残れば勝ち、期待させればもっと勝ち、という世界でもあります。
どんなに素晴らしいマーケティング戦略やコミュニケーション戦略を考えたところで、結局クリエーティブでジャンプできなければ平凡なアウトプットにしかならず、求める成果を得ることも難しいのです。

AI活用という意味では、日清のカレーメシでやや話題になりましたが、AI使ってメニュー開発、なんてことは特段珍しいことではありません。
かつ、どこがAIなんだ結局人力じゃないか、みたいなこともしばしば・・。
期待感に悪乗りしていく、そんな時代なのかもしれません。